BULLET FOR MY VALENTINE - The poison - | Rockbox

BULLET FOR MY VALENTINE - The poison -

Bullet for My Valentine
The Poison

UK産・新世代メタルバンドの1stフルレンスアルバム。
曲の雰囲気はスクリーモ+北欧系メロデス+80年代メタルといった感じ。


IRON MAIDENを初めとする純メタルの影響を堂々と自分達の音楽として消化しているところなど、なかなか頼もしい若手です。

きちんと練られたリフワーク、フックのあるコーラスパートも◎


いかにもなイントロの①からアグレッシブな②、さらに③④⑤⑥へと続く展開は彼等の勢いと力強さ感じさせます。(特に⑤のリフはオススメ。オールドスクールなメタルファンはニヤリでしょう。)
また、3分半の短い曲にしっかりとした構成を詰めた⑧は勢いだけではない、バンドの底力を感じます。後半にも良い楽曲が並んでおり、アルバム全体を通じてこれといった捨て曲もなく、最後まで手を抜かない姿勢は非常に好印象です。

今後、さらにヴォーカルが成長し、バンドの代表曲となるようなキラーチューンが生まれれば、より素晴らしいバンドになるのではないでしょうか。


「リアルタイムではなく、後追いでIron maidenやJudas priest、Metallica、Testament等を聞いて育ってきた若い奴等が、新しい時代のヘヴィミュージックを取り入れつつ、(結果として)新世代と旧世代どちらでも聞ける様なアルバムを作った」ということはロック/メタルファンにとって喜ぶべき事だと思います。


ちなみに出身地やヘヴィなサウンドから、LostprophetsやFuneral for a friendと比較されることが多いらしいですが、聞いた感じではジャンルにおける立ち位置が全然違うと言っていいでしょう。