ダニー・ザ・ドッグ
本日観てまいりました。
ジェット・リーもモーガン・フリーマンも好きな僕ですが、
ストーリー設定にちょっとムリがあるだろ!
(そのサングラスは・・・レイ・チャールズじゃないですか!)
などと思ってイマイチ乗り気じゃなかったのですが、アクション映画好きの
性で映画館に足を運んでしまいました。
見終わっての感想ですが、
え~、2回泣きました。
モーガンの実力は設定なんぞ超越しておりました。
幼い時に誘拐され闘う犬として育てられた男が、盲目の
ピアニストと出会うことによって人としての心を取り戻していく・・
というホントに映画でしかありえないようなストーリーなので、
話の展開や設定もかなり強引なところがあります。
が、
ジェット・リー(ダニー)のアクション&滲み出る人間味、
モーガン・フリーマン(サム)の演技力、サムの義理の娘として学校に
通いながらダニーと温かく接するヴィクトリア役のケリー・コンドン。
そしてダニーのボスである金貸しバートを演じるボブ・ホスキンス。
彼等の役柄、演技、存在感が絶妙のバランスでまとまっており、
アクション映画であるにもかかわらず、人間模様が非常に重厚で
魅力的に描かれています。
同じくジェット・リー主演の「Kiss of the Dragon 」が
そうだったように、リュックベッソンが脚本で
監督もその系列の人なので、
映像にも独特のスタイリッシュさがあります。
暴力は徹底的に暴力として、
キュートなシーンはとてもさわやかに、
悪党は殺意を憶えるほど憎らしく、
優しい愛はとことん温かく。
思い切りの良い演出が非常に印象的でした。